2013年1月14日月曜日

ジーデバイス社のアナログセンサデバイスとは


ジーデバイス社の“キャッチセンサ”は導電球を接点材料としており、導電球は電極の球面や平面を移動する際に接点したり離れたりして、傾斜や振動を検出しON/OFFを電気的に出力するアナログセンサーです。

導電球と電極が接点する部分は点接点となるため、電源が多く流れるとラッシュカレント(注)と言ってスポット溶接した様になるため、接点時に必要な電気は1μA程度の極僅かで良く省エネを希望される機器に最適です。
注)突入電流のこと。電源を投入した際、一時的に流れる大電流の事。

導電球や電極の表面には最終金メッキを施し、接点表面の腐食や酸化を防止し、常にコンタクトを最良の状態で維持しています。もちろん、接触不良の原因となるほこりや不純物が入り込まない様な対策もされています。

採用例はRFIDのアクティブ型ICタグから産業用途まで幅広く、車載機や工作機械など常に振動を伴っている製品にも発売当初から採用実績があります。

特に、無指向性(全方向検知)振動センサー(当社製品型式MN530-02S)はあらゆる方向からの微振動を検出することから、携帯機器のRFIDのアクティブ型ICタグには国内採用実績No.1(当社調べ)です。(守秘義務の関係から詳細をご報告することが出来ません。)

傾斜(チルト:tilt)センサーは水平360度にに対し、あらかじめ設定された角度以上に傾斜するとONからOFFになったり、OFFからONになる機能を持った製品です。特に、OFFからONに信号出力する(ノーマリーオープンタイプ)傾斜センサーは水平からの傾斜した角度の検出以外に水平移動時の振動や衝撃をも検出することから工場の設備や装置の異常検出にも多く利用されています。

2013年1月13日日曜日

自転車のオートライトシステム

一昔前までタイヤにダイナモを押しつける自転車のライトが主流でした。しかし、特に登り坂などでかなりの足の力がないとライトを点灯させるのは困難。そのため、無灯化による事故が多発したりしていました。
最近では電動アシスト自転車の普及やLED照明によりアルカリ電池でも長時間のライティングも可能になったことで、夜間無灯化で走る自転車も少なくなり事故もここ数年高止まり現象とのこと。健康志向の高まりで利用者が増加していることを考えると事故率は下がっているのでしょう。

では、本題ですが後付け用自転車ライトには振動センサが多く使用されています。使用方法はフォトセンサ(注1)と併用で、昼と夜をフォトセンサで判断し、更に夜に振動が加わると“夜間自転車を使用している”と判断しライティングさせるいたってシンプルなメカニズムで自転車ライト電源のON/OFFを自動にするスイッチの代わりとして使用されています。振動の感度は当社製品(型式MN530-02S)の場合、5Hz0.03G(3/100)程度で検出するため、夜間強風により自転車が揺れ、ライトが自動で点灯する誤作動を避ける意味から、振動時に発生するチャタリング(注2)回数を設定し、設定以上の回数に達したらライトが自動で点灯するように工夫されています。この様な機能性アナログセンサデバイスを利用することで電池を有効に使用し、省エネルギーで長時間の使用に役立つことから、多くの企業様にご採用頂いています。

この様に振動や傾斜が検出されたときのみ機能する仕組み作りを検討されている方、加速度センサで検討されていませんか? 
加速度センサでは機能は満たされても長時間の使用には不向きです。是非、当社の振動センサや傾斜センサは複雑な回路設計やアンプも不要ですので仕組み作りや部品点数も僅かで済みますので、是非検討されることをお勧めします。
1:光の強弱を捕えるセンサ
2リレースイッチ接点が切り替わった際に、微細で非常に速い機械的振動によって、電気的なON/OFF信号が断続を繰り返される現象

2013年1月11日金曜日

展示会出展を終えて(下)

出稿が遅くなりましたが、センサエキスポジャパン2012(2012年10月10日~12日の3日間)、江戸・TOKYO技とテクノの融合展2012(2012年10月17日 1日間)の都合2つの展示会と4日間で当社の研究開発品「CMN200:米粒より小さい振動センサー」と当社のコア技術を応用した「モジュール開発」のご紹介を致しました。
前回、研究開発品であります「CMN200:米粒より小さい振動センサー」をご紹介致しましたが、今回は当社のコア技術を応用した「モジュール開発」をさせて頂きます。

当社の製品は大きく分けてに2つの要素で検討されます。
ひとつは電池の節電要素です。もう一つは「安心・安全」をテーマとしたものと言えましょう。今回、展示会でご紹介した「モジュール開発」の内容は後半をイメージしてみました。ご紹介しましたテーマは「建機の盗難防止装置」です。
建機の盗難はまだまだ改善の余地がある様です。それは、盗難だと判断するセンサーに加速度センサやジャイロセンサ、イモビライザーなど各社対策を施していますが、残念ながら2009年の日本国内の盗難件数は613件(参考:日本建設機械工業会資料)と多く、海外への不正輸出や犯罪に使われる原因となっています。
盗難の要因はセンシングするセンサへの電源供給は建機本体のバッテリーからで、この供給元を断たれることにより起こると考えます。
そこで、当社の振動センサーや傾斜センサーを駆使したモジュールでは、電源供給も単3電池2本で長期間(5年保証)の監視ができるのが強みです。
展示会では当社のパンフレットで一番多くお持ち帰り頂きました。つまり、多くの企業様におかれましては盗難対策が大きな問題だという事です。
是非、問題解決に当社のモジュールを検討されては如何でしょうか。
ご連絡をお待ち致しております。

これからも「アナログセンサー最新情報」を宜しくお願い致します。