2013年10月27日日曜日

製品の「上・下」や「転倒」を知りたい



今回のタイトルは搭載製品の上・下を自動的に知らせることで、製品の機能を向上させるために「上(下)に向いた時だけ働くようにしたい」、「普段は常に上を向いているが転倒した」ときに可能な用途をご紹介します。

電源が十分確保できる環境、充電池であれば「加速度センサー」でも十分機能します。

しかし、電源が筒型電池やリチウムコイン電池など限られた電源しかない環境では、加速度センサーでは電池寿命がすぐなくなってしまいます。

そこで、当社の製品であれば接点出力の際ほとんど電源が不要なことから、長期間の仕様が可能になり、電池交換回数も少なくて済みます。
また、ノーマリーオープン(常時OFF)であればより一層の電池の長期使用が可能になります。

では、もう少し具体的にコップを使ってご説明したいと思います。
ここに、コップがあります。

<上・下検出>
このコップが上(下)を向いた時だけ、必要な機能を指示させたいという機能を検討している際に大変効果的です。

(上向き)
(下向き)

たとえば、コップの底に当社センサと電池と期待する機能部品を搭載することで、上(下)に向いた時だけ電気出力させることが可能でしょう。

<転倒検出>
また、これの機能を応用することで上を向いていた製品が倒れたことを知らせることも可能です。


(上向きから倒れの検出) 















ご注意:現在の製品では、上に向いていたものが右に倒れているか、左に倒れているか判別できませんが、倒れたことを知らせることは可能です。

この様に人が常に監視していなくても、当社センサにより自動で知らせる機能を得ることが可能になります。

是非、当社アナログ式傾斜・振動センサの特徴であります「電源をほとんど使用せず、電源のON/OFF自動化の実現」することによる、セキュリティ機能の充実や機器の機能性向上を検討されては如何でしょうか。
 

2013年9月23日月曜日

SWOT分析-Part2

ご無沙汰しました。
ようやく、秋らしくなってきましたね。
ただ、朝、晩は凌ぎやすいですが日中はまだ30度近く気温も上がり、体調不良の原因ともなりますので注意しましょう。

今回はSWOT分析の2回目としました。
都城南支社主催の「売れる製品開発道場」も中日を過ぎ、宿題テーマもいよいよ製品化に向けたシナリオ作りでわくわくというより、果たして当社が製品を企画、製造(製造委託含む)、販売まで一気通貫で進められるか心配な面が強いのが今の思いです。

「製品ポジショニングマップ」や「イメージボード」を作成したりしていますが、やはり中小企業では「SWOT分析」のブラッシュアップが何よりと思います。



最近手にした本で「これだけSWOT分析」伊藤達夫著を読んでみました。
もちろんSWOT分析の重要性を記述されています。なぜ重要なのか理由を理解したうえで作業にあたるとまた違った見方で作成している自分に気が付きました。
また、当事者としてはどこまで計画している商品が他社商品と差別化され、顧客のニーズを満足させられるか不安でいっぱいになります。
そんな時、自社の「強み」をチェックするのによいフレームワークに「DRA」というモノがあると書いていました。
「DRA」とは
D=デマンド(需要):エンドユーザが求めているものを満たせるか
R=レアリティ(希少性):企業が有している資源がどれくらい貴重か
A=アプローチリアリティ:自社だけでどれだけ独占的にそのリソースを保持できるか
以上の3つを現在進めている「売れる製品開発」で当社がはたして備わっているか検証してみました。

レアリティとアプローチリアリティには従来より当社のコア技術として取り組んできた「アナログ式傾斜・振動センサー」により、ひいき目かもしれませんが十分備わっていると思っています。
後は、重要な「需要」である。この点を間違うことなく進められれば企業の自己満足な製品でなく「お客さんが求めているものを満たした」製品に仕上げていきたいと思っています。

当社の傾斜・振動センサーを使用した商品化に是非ご期待ください。

「電源のON/OFF自動化は、ジーデバイスにお任せください。」

2013年8月18日日曜日

SWOT分析

皆様はSWOT分析のご経験は御座いますか。
当社では販路開拓に際してそんなに多くの経験はありませんが、多少の経験していました。

今回、事業化チャレンジ道場に参加してみて新たにSWOT分析手法を学びました。
その手法とは以下の様なものでした。

たとえば自社の強み、弱み、外部要因、脅威それぞれをまず分析します。ここまではおそらく皆さん方もおやりになっていると思います。ここからが新たな手法の学びです。
分析した内容の中で「自社の強み」をもう少し“深掘り”していきます。当社であれば、「アナログデバイス」と「電子デバイス」を比較し、強みである「センサには電源はほとんど不要」なところを差別化しSWOT分析します。このように絞りこんだ分析を何度も繰り返すことで「自社の強み」に磨きをかけ、ブラッシュアップすることで今まで見えなかったものが見えてくるとの事です。


SWOT分析は何度も何度も繰り返すことが必要。

当社では「電源のON/OFF自動化はジーデバイスにお任せください」をキャッチコピーとして、多くの企業様にご採用して頂けるよう、今後も努めていきたいと思います。



2013年8月3日土曜日

売れる製品開発道場

御無沙汰しています。
今日は、当社が今年6月から参加しいます都公社城南支社主催の「事業化チャレンジ道場」についてです。
皆さんは公社の事業としてやっているのをご存知でしたか。
私は2~3年前から名前だけは公社に訪問するとパンフレットが置かれているのを見て、知っていました。しかし、内心あまり期待していなかったのか応募しようとは全く思いませんでした。
しかし、今年突然当社に公社からパンフレットが届き、内容を読ませて頂きました。すると、昨年都のデザインイノベーションに参加し、自社商品化を夢見ましたが残念ながら実現は出来ませんでした。
心の中では、やはり自社商品を持つ事は無理なんだと思っていました。その思いを引きずっていた矢先でしたがまあ“ダメ元”と思い、城南支社に相談を持ちかけた次第です。
お相手して頂いた担当の方に自社のコア技術(アナログ式傾斜・振動センサ:電源のON/OFF自動化はジーデバイスにお任せ下さい)を応用した製品化をしたいと強く訴え、ファブレスメーカーでも希望が叶うものなのか悩みを打ち明けました。もちろんご相談に乗って頂いた方も熱心に本事業の目的をお話頂き、心強く思った次第です。
その後、申請し受講企業として認定され、6月から12月までの半年を毎月2回城南支社に通い、受講しています。
次回は受講素晴らしさをを少しずつ、みなさんにお伝えできればと思い当コーナーに掲載することにしました。

自社製品を志す企業の方、楽しみにしていてください。

次回を待てない方は下記の都webページをご覧ください。事業の流れ、道場の様子や参加企業のアンケートなどあるのでが解りやすいと思います。
http://www.tokyo-kosha.or.jp/support/shien/seminar/dojo.html

下記が都発行のパンフレットです。






















2013年5月3日金曜日

タッチパネルの省エネ方法

タッチパネルの省電力センサデバイスとして当社の無指向振動センサ(製品型式:MN530-02S)を検討されては如何ですか。


当社のウェブサイトに動画で紹介していますので、是非ご覧頂きご検討されては如何ですか。

当社サイトアドレスは下記です。


特に、電源を自動できる事は可能ですが、自動で電源を立ち上げることが出来ずタッチパネルには電気が流れっ放しの状態なのです。

(製品型式:MN530-02S)

当社の振動センサはスマホの電源を自動で立ち上げるスイッチのトリガー機能が果たせるのです。現在の製品サイズはφ5.3x5.5mmですのでスマホ向けには無理かもしれませんが、タブレットやモバイルPCには検討の余地はあるのではないでしょうか。


マイクロソフトの新しいOS(Windows8)がタッチパネルを使用することもあり,、ますますタッチパネル仕様が増えてきそうです。

下記記事は富士経済より発表された記事です。
タッチパネル世界市場は、2012年に前年比46.5%増の11億2395万枚、金額にして同49.9%増の5265億円となった。静電容量式タッチパネルの代表的なアプリケーションであるスマートフォン、タブレット端末の急速な普及により大幅に市場が拡大した。

2017年のタッチパネル世界市場は、静電容量式タッチパネルが、4~20インチの入力デバイスとして確固たる地位を確立するとの予想するなど、2012年比72.7%増の19億4160万枚、同68.1%増の8853億円と予想した。

この様に静電容量式タッチパネルは大幅な利用が見込まれています。
しかし、スマホの電池の持ちの悪さの一つ原因であるのも事実です。

タッチパネルが不使用時待機状態か休眠状態であれば、どれほど電池が長持ちするでしょうか。気になるところです。

一度、ご検討されれば如何でしょうか。



2013年3月17日日曜日

成果事例集のご紹介

いよいよ2012年度東京都主催デザインイノベーション成果事例集の冊子が出来上がりました。

平成18年度からスタートした産学公連携事業も6年を経過し、2012年度は7大学8プロジェクトを実施し、各プロジェクトが成果事例集としてまとまりました。

デザインの大きなテーマとして、
1.環境に配慮した商品デザイン開発
2.人に優しい商品デザイン開発
3.基盤技術を活かした新商品デザイン開発
以上の3つのテーマで開発されました。

冊子表/裏

当社関連

ジーデバイスは首都大学東京様から当社が持つコア技術(傾斜・振動検出センサ)を応用し、弱者から守る(お年寄りや子ども)仕組み、危険からの減災(バイクの転倒や災害時の非常用具)システムを提案して頂きました。
いずれの内容も新しい着眼点からの発想であり、今後ものづくりに関わる者として大変大きな力になると確信致します。

当社がこのプロジェクトに参加した経験を踏まえ、更に飛躍できるよう今後もガツガツと前に進んで行きたいと強く感じました。

最後に、東京都、東京都中小企業振興公社関係部署並びに首都大学東京の本プロジェクトご参加の皆様に改めて御礼を申し上げます。

有難うございました。

2013年3月10日日曜日

ジーデバイスのアナログセンサ入出力方法について

 当社のアナログデバイスでは電子デバイスと比較し、回路設計が容易いとか、複雑な回路設計が要らないという表現を使います。それは、開発や設計現場の第一線で仕事をされている方々が学生時代も含めてアナログデバイスとの接点が無く、どのようにに回路に取込んで良いか解らない方が多いのため、お伝えしています。

アナログセンサデバイスと疎遠になった原因の一つには、電子デバイスが安価で手に入りやくす応用が効きやすいからではないかと思います。例に例えると子供の頃に電子ゲームで育った人と、メンコや野球盤ゲームのようなアナログゲームで育った人との違いではないでしょうか。

でも、子どもと遊ぶ時にはアナログゲームも時として、親子のふれあいとしてはとっても新鮮な時があります。
是非、お試しください。
話が横にそれましたが、学生時代麻雀にはまっていた時代の方にはアナログセンサデバイスへの愛着と言うか解りませんが残っているように思います。

そこで、当社のアナログセンサデバイスの入出力方法について以下にまとめました。

検出方法:電圧出力変化です。
当社のセンサは主にチャタリング出力です。
当社製品型式:振動センサ(MN530-02S)を例にしますと、ノーマーロークローズですので静止時(不動作時)3Vの電圧が常にあるのですが、動いたり、傾いたりするとチャタリング出力により3Vと0Vの間を行ったり来たりします。

この様に、チャタリング検出により、製品が動いているか、静止しているかを判断し、動いている時だけ期待する出力行為をさせる電源やスイッチのトリガーとして使用されると良いでしょう。

待機時や動作時(接点時)に必要な電源は1μA~100μAでご使用頂けます。

どうぞ、ご検討下さい。

2013年2月9日土曜日

デザインイノベーションを終えて

首都大学東京 相野谷先生と西川様はじめ本プログラムに参加して頂いた皆様お疲れ様でした。そして、有難うございました。

産学公連携デザインイノベーションは東京都が主催する中小企業が持っている優れた技術やノウハウをデザイン開発手法を用いて新しいイノベーションの創造をデザイナーを目指す学生さんに実体験していただき、中小企業には新しい価値の創出のヒントや成果物を取得するチャンスが得られたと感じます。

当社ジーデバイスは冒頭にもあります様に首都大学東京様とマッチィングしました。

テーマは、当社製品の傾斜・振動センサが持つコア技術を活かした「安心・安全」でした。

打合せ風景

6月末に共同研究契約を交わし、7月末にキックオフティングから12月末までの実質5ヶ月間で相野谷助教はじめ学生の皆さんは、はじめて見た当社製品を個々に理解しながら悪戦苦闘しながら作り上げて頂きました。

そして、平成24年12月26日最終プレゼン

学生さん達の若い力が当社のコア技術を活かした「安心・安全」をテーマにしたモックアップまで作製して頂き、当社の今後の方向性を示唆して頂いた様に感じました。

集合写真

当社が持つ傾斜センサや振動センサは電気をほとんど必要とせず、大きさも5ミリ程度と小型であることが採用ステージの自由度が高いと評価も頂きました。


日経産業新聞1/23掲載

詳細は東京都より本プロジェクト成果事例集を製品本化され一般公開もされますので、興味ある方は是非ご覧になってください。

当社からもご報告ご案内もさせて頂きます。

改めて、有難うございました。






2013年1月14日月曜日

ジーデバイス社のアナログセンサデバイスとは


ジーデバイス社の“キャッチセンサ”は導電球を接点材料としており、導電球は電極の球面や平面を移動する際に接点したり離れたりして、傾斜や振動を検出しON/OFFを電気的に出力するアナログセンサーです。

導電球と電極が接点する部分は点接点となるため、電源が多く流れるとラッシュカレント(注)と言ってスポット溶接した様になるため、接点時に必要な電気は1μA程度の極僅かで良く省エネを希望される機器に最適です。
注)突入電流のこと。電源を投入した際、一時的に流れる大電流の事。

導電球や電極の表面には最終金メッキを施し、接点表面の腐食や酸化を防止し、常にコンタクトを最良の状態で維持しています。もちろん、接触不良の原因となるほこりや不純物が入り込まない様な対策もされています。

採用例はRFIDのアクティブ型ICタグから産業用途まで幅広く、車載機や工作機械など常に振動を伴っている製品にも発売当初から採用実績があります。

特に、無指向性(全方向検知)振動センサー(当社製品型式MN530-02S)はあらゆる方向からの微振動を検出することから、携帯機器のRFIDのアクティブ型ICタグには国内採用実績No.1(当社調べ)です。(守秘義務の関係から詳細をご報告することが出来ません。)

傾斜(チルト:tilt)センサーは水平360度にに対し、あらかじめ設定された角度以上に傾斜するとONからOFFになったり、OFFからONになる機能を持った製品です。特に、OFFからONに信号出力する(ノーマリーオープンタイプ)傾斜センサーは水平からの傾斜した角度の検出以外に水平移動時の振動や衝撃をも検出することから工場の設備や装置の異常検出にも多く利用されています。

2013年1月13日日曜日

自転車のオートライトシステム

一昔前までタイヤにダイナモを押しつける自転車のライトが主流でした。しかし、特に登り坂などでかなりの足の力がないとライトを点灯させるのは困難。そのため、無灯化による事故が多発したりしていました。
最近では電動アシスト自転車の普及やLED照明によりアルカリ電池でも長時間のライティングも可能になったことで、夜間無灯化で走る自転車も少なくなり事故もここ数年高止まり現象とのこと。健康志向の高まりで利用者が増加していることを考えると事故率は下がっているのでしょう。

では、本題ですが後付け用自転車ライトには振動センサが多く使用されています。使用方法はフォトセンサ(注1)と併用で、昼と夜をフォトセンサで判断し、更に夜に振動が加わると“夜間自転車を使用している”と判断しライティングさせるいたってシンプルなメカニズムで自転車ライト電源のON/OFFを自動にするスイッチの代わりとして使用されています。振動の感度は当社製品(型式MN530-02S)の場合、5Hz0.03G(3/100)程度で検出するため、夜間強風により自転車が揺れ、ライトが自動で点灯する誤作動を避ける意味から、振動時に発生するチャタリング(注2)回数を設定し、設定以上の回数に達したらライトが自動で点灯するように工夫されています。この様な機能性アナログセンサデバイスを利用することで電池を有効に使用し、省エネルギーで長時間の使用に役立つことから、多くの企業様にご採用頂いています。

この様に振動や傾斜が検出されたときのみ機能する仕組み作りを検討されている方、加速度センサで検討されていませんか? 
加速度センサでは機能は満たされても長時間の使用には不向きです。是非、当社の振動センサや傾斜センサは複雑な回路設計やアンプも不要ですので仕組み作りや部品点数も僅かで済みますので、是非検討されることをお勧めします。
1:光の強弱を捕えるセンサ
2リレースイッチ接点が切り替わった際に、微細で非常に速い機械的振動によって、電気的なON/OFF信号が断続を繰り返される現象

2013年1月11日金曜日

展示会出展を終えて(下)

出稿が遅くなりましたが、センサエキスポジャパン2012(2012年10月10日~12日の3日間)、江戸・TOKYO技とテクノの融合展2012(2012年10月17日 1日間)の都合2つの展示会と4日間で当社の研究開発品「CMN200:米粒より小さい振動センサー」と当社のコア技術を応用した「モジュール開発」のご紹介を致しました。
前回、研究開発品であります「CMN200:米粒より小さい振動センサー」をご紹介致しましたが、今回は当社のコア技術を応用した「モジュール開発」をさせて頂きます。

当社の製品は大きく分けてに2つの要素で検討されます。
ひとつは電池の節電要素です。もう一つは「安心・安全」をテーマとしたものと言えましょう。今回、展示会でご紹介した「モジュール開発」の内容は後半をイメージしてみました。ご紹介しましたテーマは「建機の盗難防止装置」です。
建機の盗難はまだまだ改善の余地がある様です。それは、盗難だと判断するセンサーに加速度センサやジャイロセンサ、イモビライザーなど各社対策を施していますが、残念ながら2009年の日本国内の盗難件数は613件(参考:日本建設機械工業会資料)と多く、海外への不正輸出や犯罪に使われる原因となっています。
盗難の要因はセンシングするセンサへの電源供給は建機本体のバッテリーからで、この供給元を断たれることにより起こると考えます。
そこで、当社の振動センサーや傾斜センサーを駆使したモジュールでは、電源供給も単3電池2本で長期間(5年保証)の監視ができるのが強みです。
展示会では当社のパンフレットで一番多くお持ち帰り頂きました。つまり、多くの企業様におかれましては盗難対策が大きな問題だという事です。
是非、問題解決に当社のモジュールを検討されては如何でしょうか。
ご連絡をお待ち致しております。

これからも「アナログセンサー最新情報」を宜しくお願い致します。